生きることと文章を書くこと

 いわゆる「小説」と呼ばれるようなものを書き日々を過ごすことによって、普段は気づかない色んなものにあらためて気づきます。それはパラダイムと呼ばれる自分の中で気づかないうちに作られていた枠組みとか、具体的ななにかをあえて物語的に抽象化してみることの難しさだとか。

 そんなようなものを書くことなんて正直めんどくさいと思うときはたくさんある。でも、そんなふうに何度も思って何度もやる気がなくなってきたけど、それでもまたなにかを書き出す自分に何度も出会って、そこでぼくはやっぱりなにか伝えたいことがあるんだと思った。それは自分の知らなかった自分を知る感覚だった。

 ちなみに自分の場合、その伝えたいことの中でも一番伝えたいことってのは、なにかの概念とか方法とか物語とか世界観じゃないっていうことも、これまで色々なスタイルで書いてみた結果、最近なってやっとわかってきたような気がしている。ぼくの場合それは、人間として生きる中で人生で数回訪れるある一瞬の美しさだとか、ほんの短い間だけぼくらの心を圧倒的に支配してしまう強く大きな感情だとか、そういったどこからともなく強く激しく現れて一瞬にしてどこかへと消えてしまうものなのだと思う。それと大量の文字列の中で、だれかのなにかを救う、または人生を良い方向へと変える一行もしくは一文をこの肉体が死ぬまで作っていきたいし、ぼく自身もそういった言葉に出会いたいと思っている。

 と、戯言はさておき。ものがたりというかお話の進捗についてですが、正直あまり進んでいません。テーマはシリアスなのに会話文がなんかフザケてしまっていいのかなーとかいろいろと迷ったりしてます。どうも自分は、登場人物におもしろいこととか変なことを言う人がいないと書くのがつまらなくなってくる傾向があるので、迷いどころですがたぶんおフザケテイストは残らざるを得ないでしょう。書き出してあとで全部変更っての大変やし最初のスタイルやらルールみたいなもんはいつも迷う。まあそれで書き出せませーんてのはけっこうあります。あとラストシーンは見えています。テーマはざっくり言うと孤独です。箱書きというか話の流れは断片的にはありますがガチガチにしちゃうとたぶん自分を超えたなにかが生まれにくくなるという個人的見解から登場人物の感情と思考の方向性からどう動くかを導き出したいという所存です。けっこう考えたり想像にふける主人公なので序盤は頭の中での広がりや語りを多くしたいかもしれません。

 ちなみに自分、稼ぎまったくないけど本職はこうしてお話を書くことだと思っています。しかし嬉しくも悲しく最近はやることがたくさんあります。サイドビジネスとして会社員と、あと個人でやっている幾つかの仕事が重なったり、今年から参加しているスピーチの会が週一であったりその準備に追われてたり。英語の勉強もぜーんぜんできてないのでしたいのです。

 それではまた来週も、生きて会いましょう!