きょうのできごと

ともだちになってください

レディス4とテレビ

 この日は、壁にテレビを設置するのを義弟に手伝ってもらうことになっていた。私たちはそもそも設置の際に必要な、壁のどこに柱があるのかを見つける機械と、ネジを壁に差すドリルを持っていなかった。そんなこともあり、日曜大工に慣れており、かつテレビを壁に設置した経験のある彼に手ほどきを受けることになっていた。

 昨晩、できるところまで設置の準備を進めていた私たちに思わぬトラブルが襲いかかる。なんと、部品が一つ足りなかったのだ。そこで私たちは急遽、壁に設置するための器具を返品し再購入するため、閉店間際の店に駆け込んだ。そして再度、購入した製品を家に持ち帰り、一から組み立てを始めた。そのかいもあってか、義弟とともに取り組んだテレビの設置は一時間もかからずに終わった。

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 テレビを設置したリビングはまるで最後のピースを埋められたパズルのようにバランスが整っている。けれど、一方の私はテレビで何をすればいいのかわかっていなかった。テレビを目の前にすれば何かわかるかもしれないと思ったが、まったくそんなことはない。リビングという名のパズルは完成したが、そのテレビという名の最後のピースは、私という完成されたピースから外されたものだったのかもしれない。

 テレビと言えば、昔祖母が洗濯物を畳みながら「レディス4」を見ていたことを思い出す。今思えば「レディス4」とは「ファンタスティック4」的なやつだったのかもしれない。レディが4時に4人いたのだろう。ちなみに、なにを隠そう「ファンタスティック4」を例えに使っておきながら、私はあまりこの「ファンタスティック4」のことを知らない。かろうじてわかっていることとしては、ファンタスティックな奴らがおそらく4人いるということだ。