ドラマと雪だるま
雪だるまとスノーマンは日本語と英語の違いってだけじゃないらしくて、それ自体が違うものみたい。雪だるまは二段だけどスノーマンは三段。仮に西洋文化では三段だとして、じゃあ西洋文化じゃない国の雪だるまって日本みたいに二段なんだろうか。
やっぱり雪だるまは二段がいい。そもそも三段なんて積み上げるときに腰をいわしてしまう率が上がる。腰をいわした後だれかと会ったときに、動きが少しおかしいもんだから「どうしたんですか」と聞かれ「いやーまあ、重いものを持ったときにですね。ちょっとやらかしてしまいましてね。ほんとに歳はとるもんじゃないですよ。たはは」などと苦笑いしながら言いつつ「本当は雪だるまの頭を持ったときに腰をいわしたんだよ。そうだよ。筋トレでも引っ越しでもない、雪遊びなんていう大人がはしゃぐなんて恥ずかしいやつで腰をいわしたTHEしょうもない人間、それが今の私」と心の中で何度もつぶやくはめになる。
それになんかかわいくない気がする。アナ雪のオラフ、けっこう高感度高かったけど、あいつも二段になればいいのにと最近思ったりする。たぶん、アナ雪に影響を受けて三段の雪だるまを作る人が増えていると思う。昨今の温暖化もあって、二段の雪だるまの人口減少も起きているんだろうとか思った。
雪はそれなりの雨であらかた溶けてしまった。なんだかつまらない。来週も雪の予報だが、予報はやはり予報ということもあってじょじょに雨や晴れへと予報が変わっている。当初は四日間連続の雪だったにもかかわらず、今ではそれが二日にまで短縮されてしまった。なんだかつまらない。
昨晩、テレビ上にあるいろいろとドラマや映画が見れる場所でピッピと検索していた奥さんが突然声を上げた。そこで、日本のドラマを見つけたとのことだった。
感情は50/50。ちょっぴり見たくもありつつ、特に見なくてもよかったんだけど、そこは彼女に免じて見てみることにしてあげた。ただ、日本のドラマがこのようにその場所にあることはやっぱり珍しいから、なんやかんや思いながらもたぶん私は見てみたかったんだと思う。
ドラマが始まると、すぐさまたくさんの人が死んだ。全体を通して可もなく不可もなくといったところだが、ところどころで小さな違和感を感じてしまった。たぶん、日本人の思う日本と、西洋のだれかが欲している日本というものが微妙に違うんだと思う。でも、主人公が英語をしゃべるときに「YES」と「THANK YOU」を多用するのには、すごくそうだなあって思った。よく見てるし、少しだけもっと見たくなった。