きょうのできごと

ともだちになってください

親近感の偶然

 今日はずっと眠っていた。何度も夢を見た。最近、寒いと思って眠るときに着込みだしたせいか、起きたときに布団の中がじめっとしていたもんだから、布団を蹴り上げた。夢の内容はというと、なぜか前職に再就職したりだとか、それをしたことに後悔していたりだとか、そんな内容だったように思う。特によい夢ではなかった。でも、特別に悪いというわけでもなかった。


 彼女がテーブルでアニメを見ながら朝食を食べていた。最近、私と彼女は眠る前にアニメを見ていて、その続きだった。二人で一緒にその続きを少しだけ見たあと、私は仕事をして、シャワーを浴びた。ストレッチをしてソファーに戻ってくると、彼女が夜ごはんを作ってくれていた。それを食べ、二人でアニメの続きを少し見ていた。でも、なぜかそのアニメに没頭できなかった。それは、私は、自分がきっとこのままじゃいけないって思っていたからだ。だからといってどうすればいいのかもわからなかった。だけどとりあえず、アニメから離れ、おもむろにメールを見た。最近人気の小説ランキングというメールが飛び込んできた。なんとなく、その十ページに渡るサンプルの文章を読む。猫にまつわる話だった。自分の故郷が思いもかけずに出てきて、それが妙に具体的すぎたため著者のことを調べると、やはり私と故郷が一緒だった。このひともがんばっている。時代は違えど、私と同じような場所で生きてきた人が、こんなふうにたくさんの人へとなにかを届けているのだ。