首痛と粘土

　雨。雨雨雨。晴れってなんでしょか。食べられるものでしょうか。というような日常。やはり冬だけどなんも寒くないんです、重いジャケットのおかげで。などと前の日記で書いて調子に乗っていたからでしょうね。その重いジャケットの引力が、予告もなしに私の身体を破壊しだしました。首が痛むんです。昨日ぐらいから。痛み、というか違和感といった方がいいでしょうか。いや、やっぱ痛みですわ。小さな痛みですわこれは。

　今、インヴィジラインっていうマウスピースの矯正をしていて、初めは、それのせいやん、なんて思っても見たけれどやっぱりジャケットですわ。もう絶対あいつ。あの重いジャケット。もう重くて、わしゃ孫か剣道具でも背負っとるんかい、て気分ですわ。まあ、別に孫もいないし元剣道部でもないんですけどね。

　今日は帰宅後スピーチの会に参加しました。通常の会の後、この日は今年最後ということで皆でクリスマス会に行くということで近くのファミレスへ。

　私、英語で生活し始めてもう何年にもなるんですけど、それでもほんっと英語での飲み会ってストレスがたまってしゃあないんです。特に行く前。なんで行かなならんのて思う。自分で参加しときながら。まあ言うて参加してみたらもう楽しむしかないということで楽しんでいるんですが、ええ、行く前はもう半分祈ってますよ。渋滞よ渋滞の神よ。いでよ、そして我が願いを叶え給え。ですよ。ええ。

　客観的に見て、私、国内を拠点にして活動した方が幸せだったかもしれないわ。とパーティーがあるたびに思うんです。それはなぜかと申しますと、やはり自分が話しをリードしたいし、面白いことを言って人を笑わせたいんですね。外国に来る前はそれが人と会う生きがいみたいなところあったんですけど、こちらに来たらもうただの真面目な会社員ですよ。しかも自分、そんなに明るい方でもないですし、飲み会中なんて心の中で粘土板に粘土置いて遊んでますしね。粘土であれば一人でも遊べますしね。あと、友だちいなくてもいいですし。それに、油粘土なら何度でも遊べますからね。まあ、そんなふうにして気づけば心がベトベトになって、洗面台で手を洗いながら気づくんですよね。自分の涙に。そんで「うち、なにしてるんや」て、鏡に映る自分に問いかけるんです。「粘土なんかでいくら遊んどっても、うちの今はなんも変わらん。そんな暇あるんやったらちゃんと今を見つめんといかんのや」というふうに、毎回涙を拭きながらなんとかかんとかやってますよね。

　スピーチの会にはかなり尊敬のできる年配の方々が多いです。私は彼らのような老人になりたいと思っています。皆、歳を感じさせず知的で、また経験値も高い。もちろん中年若年の人々も尊敬できる人が多いです。ヘタレは自分だけです。

　レストランではフィッシュ＆チップスを食べました。フィッシュ＆チップスはなんだか毎度がっかりする料理です。なぜなんでしょう。色合いでしょうか。帰り道に苺牛乳を買って帰りました。コンビニの姉ちゃんが元気でうれしかったです。だれかの小さな元気は知らずとしてだれかを元気にする可能性があるということに改めて気づきました。