日記

存在という意味で我々は等しい

朝日も寝ぼけた明けがたに、私は野原で犬を野放しにしただひたすらにその動きをじっと追っていた。首輪がついていたからいいものの首輪がついていなかったとしたら犬、お前は野犬、野犬なのだ。荒ぶる野犬たちが蔓延る野犬の世界で貴様が生きていけると思っ…

怒りの底にある孤独

消えた。消えたわもう。さいあくやわほんと。どうしてくれるん思うわ。耳ほじったらペットショップの匂いするってうちのミセスに報告したら叫ばれたやつ漫画に描いてもう後書き出すだけっていうとこまで来たんに。まあ予期せぬ終了。終了よ。まあなんでか保…

最近実際にあったこと

エリザベス。霞がかった意識の中、今思えばそれはただの文字列とだけしか、そのときのぼくは理解していなかったのかもしれない。 自分がいつの間にか眠っていたことに静かな驚きを覚えつつも、ぼくはその予想し得なかった心地よい目覚めに限りない充足を感じ…

深い層を流れる孤独

自分ん中にはおっきくわけて二人の自分がおる。一人は日本語話すんやけどもう一人は違う。んで普通の生活んときは、日本語全然使わんから基本的にめっちゃ日本語欲しとるなあて自分でも日々思うんやわ。 初めはそうでもなかってん。だってこっちの現地の言葉…

粉を主食として生きている人々

細かく切り刻ざまれたパスタが生えたみたいなカーペットの上であぐらかいて座っとってん。思うんやけど、もしこれが本当にパスタやったとしたらめちゃ味の悪いパスタであることは疑いようがないわ。こんな短く切り刻まれたパスタなんてフォークで食べにくい…

会話泥棒

最近のことだ。私はひさしぶりにだれしもが一度は経験があるであろう、あの例の席に座ってしまったのだった。それは何を隠そう、自分はまったくとして当事者で無いにも関わらず、まるで自分のことのように胸がときめき踊り出す、そう、初デートカップルの隣…

ぼくは、自分を変えていきたいと思う。

寒い。そんな単純な言葉では説明できないほどに。けれど、かといって別の適当な言葉が見つかることも今のところありそうにない。そんなことを思いながら現在、私は手と足の感覚の薄れから何か気の利いた言葉を得ようとしている。 少しばかり前。深夜。思いが…

まるで恋のようだと思った。

記憶は思うよりも速く、どこかに消えていく。今日もそうだった。書こうと思っていたある瞬間の光景とそのときの感情が、とても印象深かったことから、ある程度の時間を経たとしても、自分には必ず思い出せるだろうと信じていた。しかし今になって、その内容…

神をさがして

私が神の気配の存在に気づいたのはこの町に来てからのことだった。それは、この町には常々何かが足りないと思っていたことに始まる。初めは単なる慣れであり、馴染みがないためにこの場所には常に違和感がつきまとうのだろうとたかをくくっていた。しかし数…

海のむこうの町

そのとき、工事現場が作る雲がぼくの心を覆った。これまであった何かが消えて、新しい何かが生まれる。それはこの世でまかり通っている、いわゆる世の常と言える類のことなのかもしれない。けれどそこには、新しいものへの喜びと同じ量の、失われていくもの…

娘とそのお母さんの会話

先ほど、ぼくはベンチに座っていた。そのベンチは三人掛けのベンチで、左と真ん中の席に娘とそのお母さん、右にぼくが座っていた。 西日が強く差しこむ中、ぼくは、おまえは聖者か学級委員長か、と言われんばかりの姿勢で本を読んでいた。この気だるい暑さを…

知らない名前の雑草の茎にある線

地面から雑草をむしり取り茎を見ると何本もの線を見つけることが出来る。近ごろ私は、名前は知らないがよく見たことのあるこれらの雑草の、茎にある線のことを考えることが多くなった。なぜ茎にあるこれらの線のことを考えるようになったかはよく分からない…

趣味

水道の水がお皿に跳ね返り続けるのをただぼうっと眺めていた。もしこれが私の趣味だとしたらもっと水道代に興味が沸くような人生を送れるのかもしれないと思う。まるで時間のように止まることを知らないこの水はどこからどのように来て、この皿の斜面を利用…

はじまり

いろいろとダメにんげんぶりに拍車がかかって来ましたので、本ブログを開設することにしました。どうぞよろしくお願い致します。